和ろうそくが仲間入りです

和ろうそく4ようやく日中はすこしづつ暖かな陽射しが顔を見せ始めた今日この頃。
ご機嫌いかがでしょうか?西牧です。

3月からTOCAに新しく入った商品のご紹介です。
滋賀県で作られている「近江手造り和ろうそく 大與」さんの和ろうそくです。
キャンドル工房がやっている雑貨店として、和ろうそくは絶対に置きたいと思っていたのですが、ようやくTOCAに置きたいと思えるモノに出会えました。

しっかりと伝統の職人の技のもとで手造りされていながら、現代的な感覚、現代の住環境にもフィットする感性で生み出されている和ろうそくです。 和ろうそく23代目の大西明弘さんと、当代の4代目大西巧さんの作る和ろうそく。
4代目の巧さんはまだとてもお若い方で、その若い感性で、大與入社6年目の2011年にプロデュースしたこの米ぬか蝋を使った「お米のろうそく」でグッドデザイン賞を受賞されています。和ろうそく1もちろん日本古来の和ろうそくである、はぜの蝋を使ったはぜろうそくもあります。
伝統の手掛け製法で一本づつ手造りされています。
シンプルなのに説得力のある佇まい。
普段の生活で使いやすい、1匁と2匁をご用意しています。
和ろうそく3それから、糠蝋を使った和ろうそくがカラフルな色を纏った色ろうそくのシリーズ。
意外ですが、和ろうそくらしいイカリ型のシルエットにポップな色づかいがとてもよく似合っています。
テーマごと「花」「鳥」「風」とタイトルが付けられた5色5本セットと、10色10本セットの「十色 toiro」。
写真にはありませんが、ランダムに2色が2本セットになったモノもあります。
洋の空間にも合わせやすく、ギフトにも喜ばれそうな可愛いろうそくです。

大與さんのろうそくはお値段もお手頃で、手を伸ばしやすいのも魅力。
4代目の大西さんにお会いした時に「和ろうそくは高いというイメージを持っている人がすごく多いけど、そんなことないんだという事を広めたい」とおっしゃっていましたが、その言葉の通り特別な時だけでなく普段の暮らしの中で親しめる和ろうそくだと思います。

最近、キャンドルを日常の中で普通に使うという方は増えているように感じますが、そこからさらに一歩踏み込んで、シーンに合わせてキャンドルのコーディネートを楽しむという事もご提案出来たらな…と思っています。
例えばお茶の時間、ドーナッツにマグカップのコーヒーならどっしりした円柱のピーラーキャンドルが似合うかなとか、紅茶にシフォンケーキなら細長いテーパーキャンドルかなとか、ほうじ茶に豆大福ならやっぱり和ろうそくでしょうとか…
飲み物に合わせて当たり前のようにカップを変えるように、キャンドルと付き合う。
キャンドルが好きな方には、そんな楽しみも伝えられたら嬉しいです。

ヨーロッパでは「お花とキャンドルの消費量でその国の文化水準が分かる」などとも言うそうですが、生活“不”必需品を楽しめる心の余裕というのはとても大切です。
夕食の買い出しのついでにお花を買うように、帰り道に街角でキャンドルを買い足して帰る。
そのぐらいラフに、何気なく、キャンドルと付き合って頂けたら嬉しいな、なんて自分もキャンドルを作る作り手として考えています。

そんなこんなで、大與さんの和ろうそく、TOCAの定番として長くご紹介していけたらと思っております。
けっこう洋室にも似合うんですよ、和ろうそく。